若い御夫妻から、ご両親の家に隣接して暮らす住宅を―とのご依頼でした。

法的に特殊な土地だったため、設計着手までに一年ほどかかりました。曲がったことが嫌いな御主人が、辛抱強く県との協議をしてくださいました。その誠実さと熱い思いにとても感動し、うれしい気持ちいっぱいで設計させていただきました。
玄関ポーチです。

板張り、自然塗料による仕上げとしています。
この色が白い壁にアクセントを与えます。
一階の軒下空間です。

ご両親や子供たちがコミュニケーションをとりながら、夏にはジュースやスイカを食べる絵を想像しながら設計しました。
 
この家は、プライバシーと眺望を考え、二階に居間があります。

窓は、風景を切り取るためと風道を考えて位置を決定しています。
キッチンやダイニングテーブルは空間に合わせて設計製作します。 キッチン、食器棚、テレビ台など全て造り付けとしています。

家具は製作することで空間はかなり整理され、とても使いやすくなります。
なにより震災時に家具の転倒などがないため、かなり安心ですね。
子供室はわざと小さく設えられました。
ここは寝るだけのスペースとして考えられています。
子供室に隣接してスタデイールームを設けています。ここで、子供も親もみんな並んで読書やパソコン作業を行います。
この家の階段室の設計ポイントは、自然光と照明による空間構成に気を遣ったことです。

ホールの手すりが取り外せて荷物の搬入が容易である工夫がされています。
コンパクトに設計された和室です。

奥行きの無い床の間、素地の天井材、チップボードの壁、琉球畳という構成で、特有の生活感の無さを醸しています。
  二階のテラスは第二のリビング、またはダイニングになる大きさを持たせています。

季節の良い晴れた日には、住まう人たちによってクリエイティブで気持ちの良い使い方ができると思います。

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(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

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